第66回江別市民文化祭 短歌大会
とき 2019年10月19日(土)
ところ 野幌公民館
▽江別市長賞 岡田雅子
静かな余生拒みたき夫かシューベルトの「冬の旅」聴く音量上げて
▽江別市議会議長賞 菅野礼子
菜園の土によごれし作業衣がぶらりと竿に秋の陽浴びる
▽江別市教育長賞 大島愛子
青春のぜんぶを捨てる思いする文学全集積み上げ縛る
▽江別市文化協会理事長賞 元起雪子
八月はそして淋しい季(とき)だから今年の夏をまた折りたたむ
▽江別短歌会会長賞 梶原佳鶴子
ハンガーのガーゼブラウス袖口に忘れな草の種つけしまま
▽北海道新聞社賞 佐藤輝江
乳がんの告知受けたる朝まだき親は知らずと忍び泣く夫
▽朝日新聞社賞 押山千恵子
送り来し葡萄の房の蘇芳色ひんやり重く泣き姉忍ぶ
高校生・中学生の部 入賞作品
高校生の部
▽天賞 とわの森三愛高等学校 3年 佐藤 隼輔
愚痴こぼし涙を流した努力の日々そんな仲間が私の誇り
▽地賞 北海道江別高等学校 2年 佐々木 舞織
清らかに流れ続ける鴨川は幾多の歴史見届けたのか
▽人賞 北海道大麻高等学校 2年 我満 ゆい
キャンパスにくっきり未来を描く君言えずに消えた2文字の言葉
中学生の部
▽天賞 江別市立江陽中学校 2年 本間 彩空
「おはよう」と言えば聞こえる「おはよう」がささいな事でも幸せなんだ
▽地賞 江別市立大麻東中学校 2年 丸谷 咲菜
もどりたい幼いころのあの刻にふと思いだす父のふところ
▽人賞 江別市立中央中学校 2年 山須田 有未
我の名を忘れてしまった祖母は今元気な姿笑顔満開