第65回市民文化祭・短歌大会入賞者
2018年10月20日(土) 野幌公民館
江別市長賞 佐藤 美喜子
積み上げし机上の本に陽射しのび日向ぼこする寺山修司
江別市議会議長賞 大島 愛子
この想い箱詰めにして届けます天地無用で速達便で
江別市教育長賞 高張 まり子
「おいしい」にこころとけていくキッチン大鍋磨きて明日はあした
江別市文化協会理事長賞 湯浅 悦子
病得て苦しみの果て思い知る健やかなるを感謝せよとて
江別短歌会会長賞 島田 英子
停電に星の煌めき息を呑む辛い中にも安らぎ貰う
北海道新聞社賞
唐突な訃報にこころ虚ろなり別れのことばさらう秋風 岡崎 光子
病める子よ神も仏もなかりしかわれ観音になりていだかん 二川原 登
朝日新聞社賞
掌に淡く火傷のあとを残し置く母の涙の形見と思うや 佐藤 輝江
春ごとに花ほころびし辛夷なり嵐に倒れ尽きせぬ無念 古寺 柳子
藤谷怠民愚講師選
まつぼっくり思うがままに並びいて微かに揺れる笹の音聞く 川村 靜代
病まぬ日を病みて思うが如くにも疼き募れり拉致の長きに 平田 暢夫
高校生・中学生の部 入賞作品
高校生の部
天賞 とわの森三愛高等学校 二年 吉田 花月
しんしんと雪降る夜が明けたころこごえた木にも白いマフラー
地賞 北海道江別高等学校 二年 石橋 可梨
修学旅行撮った写真を見返すとどの写真にも広がる笑顔
人賞 とわの森三愛高等学校 二年 齊藤 勇作
指出すと吸いついてくる子牛たちミルクの味が思いでとなる
中学生の部
天賞 江別市立第二中学校 二年 佐藤 舞結
星空を一人眺めるベランダで自分のなりたい夢を探して
地賞 江別市立中央中学校 二年 大泉 日和里
勝つためにエースにつなぐこの一本勝ち切るまでは拾い続ける
人賞 江別市立第三中学校 二年 小島 ゆづな
我が校の歴史をきざむ音色あり五十八年マンドリン部つづく